【体験談】CADオペレーターはやめとけ!【元CADオペ歴4年】

ワーク

こんにちは。hikoです。

僕は学生の頃、親の薦めで学校に行き、機械工学の基礎とCAD・CAMを学ばせていただきました。何度か転職はしましたが、正社員としてはずっとCADを使った「ものづくり」に関する仕事に就いています。(CADオペ4年と金型設計6年ほど)

一般的に機械系CADオペレーターといわれる職に就いていました。

ネットを見ていると、

CADオぺレーター やめとけ
CADオぺレーター きつい
CADオぺレーター 辞めたい

といったネガティブなワードがゴロゴロ出てきます。

逆に、こんな楽なの?とか、こんなブラックなの?と思う内容も驚くほど書いてありますよね。

CADオペレーターは職場によって大きく異なりますが、ひとつ言えるのはネットで見る記事や噂の内容はほぼ全て事実でしょう。

実際、僕も理不尽や人間関係に嫌気が差して一度辞め、この業界から離れてアルバイトをしていた過去がありました。

業種を変えてるつもりで就活をしましたが、CADしか触ったことのない自分は他業種では内定を全くもらえず…。

業務内容が様々な会社を何十社と受けたのち、ようやく内定がもらえたのは、またCADを使った金型設計会社でした。

設計経験なし。ほぼ未経験で新たな職場でしたが、CADオペレーター時代に得た少しの金型知識とMCデータ作成経験、あとはCAD経験有りというのが採用してもらえた理由でした。

ここで今までに無かったやりがいを感じ、見習い技術者としてかけ出しました。今もこの業界で過ごしています。

僕の独断と偏見の結論になりますが、現在CADオペレーターで働かれている方、または働こうと考えている方は、最終目標はCADオペレーターとして終えるのではなく、技術者を目指すべきだと思います。

CADオペレーターの仕事内容

CADオペレーターの仕事内容
  • 図面作成・出力・修正・トレース
  • 設計補助
  • 加工データ作成
  • 資料作成
  • 打ち合わせ
  • 検査試験
  • 電話対応
  • 来客対応
  • 部品の在庫整理
  • 掃除など

内容も会社や部署によって大きく異なると思います。ですが、一般的にこんな感じでしょう。

僕はCADオペレーターをしていた4年間で、会社や部署を転々とし、上記のことは全てやりました。ポジティブに言えば色々なことができますが、ネガティブに言えばなんでもやらされる雑用係のようでした。

同じCADオペレーターの同業者で、

ずっと座り仕事で汚れないし気に入っている。割と髪型も自由だし、仕事も楽しくて皆んなで和気藹々とやっているよ。』

と言っていた人がいました。話を聞くと、街のビルのワンフロアの一室でスーツを着て出社し、ピシッとした格好で働いているそう。よくドラマで見るようなオフィス街のイメージですね。

昼休みは外でランチ、仕事後は年齢の近い同僚と飲みにいったり遊びにいったり。かなり充実している様子で、同じCADオペレーターでもここまで環境が違うのかと感心してしまいました。

その頃の僕は、

町から遠い田舎の小さな工場で、制服という作業服を着て働いていました。工場が出す加工油などの独特の匂いが服や髪、体に染み付き、常に嗅覚は麻痺しているような状態でした。

工場に隣接した小屋で、油のついたキーボードやマウス、滑る床。機械類の騒音もあり静かで綺麗な職場とはほど遠い。

そして、毎日夜10時近くまで働く月もあれば、暇になり突然の一時帰休で休まされることも多々ありました。

毎年、春になると防塵マスクを付けてチェーンソーを持ち、工場の外周に植えられた草木の剪定が定番に。CADオペとは一体..!?笑

というように、

楽しいと呼べる職場から、色々やらされる職場まで、一括りにCADオペレーターという名の職なんです。

僕の経験を順にお話ししていきます。

CADオペレーターを薦めない理由

仕事の波がある、または常に忙しい

転職も含めて会社が変わり、波があるのと常に忙しいという2つの状況を経験しました。正直言うと、どちらも嫌ですよね。僕もとても嫌でした。

僕の最初の会社での職は、正社員のCADオペレーターでした。前述しましたが仕事の波が激しく、暇になると一時帰休で休みを取らされていました。

一時帰休とは会社が経営難や売り上げ低下に陥ったことで仕事量を減らすことになった際、従業員に一時的に休業させることをいいます。

労働基準法でも第26条に「使用者の責に帰すべき事由による休業」という言葉で一時帰休について認めていますが、その条件として使用者は休業中の従業員には平均賃金の6割以上の給料を支払わなければなりません。

という制度。

小さな町工場でしたので、会社は国の補助金もあって申請すれば積極的に取れるそう。

いきなり休日になっても何もやることはなく、ただ家で過ごすだけなんですよね。短くて1日、長くて1週間ほど休業していました。

 

最初はお金も貰えてラッキーとか思っていましたが、当然ですが続くとお給料はどんどん減っていきます。

 

そして、忙しくなると永遠と同じことを繰り返すだけの仕事が待っています。講習や研修、教育プログラムはあって無いようなもの。

キャリアアップ・スキルアップも業務に追われ次に進めません。ようやく落ち着いて、時間ができたと思ったら再び一時帰休。

個人よりも会社優先なんです。同じ仕事しかできない・やらせてもらえないという先輩社員が何名もいました。

常に忙しいことは悪いことではありませんが、忙しいなりにでカバーできないといけませんよね。

環境が変わりやすい

CADオペレーターは派遣が多いです。

多い理由としては、雇う会社側は業務量の波があり、忙しい時だけCADオペレーターを雇える(増やせる)からです。暇になったら減らせばいいし、忙しくなったらまた雇えばいい。

正社員で雇ってしまうと、暇な期間がもったいないですし、講習や教育などもしていかなくてはいけません。暇だと最終的に事務的なことや掃除をしたりします。僕の初めての仕事のように..

僕も前職で経験しましたが、設計をしないCADオペレーターは設計者が図面を出すまで、または設計を終えるまでやることがないのです。

会社にとっての派遣のメリットは、

派遣元にある程度のスキルを持った人を指定してかつ、期限を決めて雇用できます。1から育てる必要もなく教育も不要なので会社としては使いやすいんです。

ということで、とても効率的ですよね。

 

本題に戻りますと、

約2年、派遣会社の正社員として働いていました。常用型派遣というものですね。

派遣元の会社規模は800人ほど。前職とはケタが違いますが、本社は狭いビルの一室。ほとんどの人は客先に行っており、派遣はどこもこんな感じらしいです。

入社してすぐは待機期間で本社に通い続けます。苦手分野の本を読んだり、客先に合わせて様々なCADがあるので、操作を覚えたりしていました。

初めの派遣先は、一時的な増員とのことで数ヶ月という定められた期間での派遣でした。派遣先が決まってからは、本社でひたすら客先で使用するCADのトレーニングを積み、取り扱っている製品の基礎知識を学ぶ日々が続きます。

そして、派遣の任期を終えまして、本当に良い職場だったなぁ。というのが感想でした。人も良く、仕事も楽しかったので、ずっと居たいと思える場所でした。

残念ですが、これも派遣の仕事のひとつであるといえば、仕方ないですよね。

その後は、

再び本社にて待機するという話でしたが、急遽に派遣先が決まったということで、待機することなく次の職場に行きました。

今回は契約期間は設けず永続とのこと。体調を崩した人の代わりということでの派遣だそう。

ここが非常に劣悪環境で、同じ派遣元のモンスター上司。意味不明なローカルルール満載な職場でした。

思えば、

体調を崩した人の代わりということを深く掘り下げて調べ、断るべきだったかもしれません。

常に忙しく、周りもピリピリしているのが日常的。僕も働いていましたが、しばらくして体調を崩してしまいました。

その後、一時的な増員で数ヶ月ほど派遣に行きます。派遣元の撤退なども含め、派遣と待機を繰り返して退職しました。

派遣は環境が変わることを楽しめる人や、色々な人と出会いたい、運に左右されるのが構わない人はいいと思います。

20年ほど派遣先で勤めていたものの、リーマンショックで切られた人がいました。久しぶりの異動に未だ慣にれないとお話してくれました。今の職場や環境が当たり前ではないんですよね。

そんな経験から、環境が不安定な職場が嫌な人はやめておいた方がいいです。慣れてきたり、年を重ねてからだと転職もしずらいですよね。

専門系の学校である必要がない

これは一部の人に限定されますが、

機械工学やCADの専門知識を学んできましたが、CADオペレーターとして働くのであれば、それらの経験や知識は不要です。まぁ多少は有利な程度でしょうか。

ハローワークで求人を見ていると、学歴・経験・資格年齢不問とある会社も多く、正直誰でもいいという感じですね。

基本的に最初は朱書きの図面を修正したり、図の配置適切化やトレースすることなどから始まります。大したCAD機能は使わないことがほとんどです。

もちろん、技術向上していかれる人もいると思いますが、忙しい職場は初期の仕事から全くステップアップしないこともあるでしょう。

CADを触れたことがない未経験の人たちとも一緒に働いていましたが、別に自分じゃなくてもいいのではと思いながら働くことが多かったです。

今は、設計者も当たり前にCADを使う時代。使えない設計者はいないぐらいでしょう。ですが、設計のできないCADオペレーターはたくさんいます。

もし、機械工学やCAD・CAM・CAE等を学んできたのであれば、あえてCADオペレーターになる必要はないと思います。

立場が弱く板挟みになりやすい

設計者が図面を書きます。

僕はその図面を元にマシニングデータを作成する仕事をしていました。自分は設計者ではないので、設計係長より図面通りのものを作れという指示のもと作業をするわけです。

MCデータ作成後は、先ほどの係長に検図をしてもらい、検図でミスが見つかれば修正し、現場の作業者へ提出します。加工ミスなど何も無ければ、仕事はこの流れの繰り返しですね。

 

あるとき、現場の作業者が怒って文句を言いに来ました。加工データが違うらしいと。

話を聞いていくと、検図で指摘されて修正した箇所でした。検図でこのように修正したと伝えましたが、今後はこっちで加工しろと伝えておけ!と言われました。

戻って設計係長に伝えますが、こっちの人も怒りますよね笑。当時、まだ若くピュアだったこともあり、真面目におじさんたちの伝言ゲームの中継をしていました。

今なら自分たちでやって下さいと言ってしまうでしょう。

怒っているとかの有無なく、間に入るととても疲れますね。特にCADオペレーターは忙しい人たちの間に入ることも多いため、板挟みになることも多いと思います。

まとめ

約4年働いたCADオペレーターで思ったことをまとめました。決して悪いことばかりではなく、良いこともありましたが、ずっとこの業種で行くのはどうかなと思う瞬間も多々ありました。

もちろん、CADオペレーターでプライドを持ってバリバリに働かれている人も大勢います。

ただ、この職種に勤めている人や検討している人で、躊躇している人は、技術者として次のステップへの通過点・経験を積む気持ちとしてでも良いと思います。

僕も今は設計業をしていますが、CADオペレーター時代に得たことが活かせている部分もあります。(派遣時代の様々なメーカーさんの図面の見方だったり、CAM経験、専門用語、忍耐力など..)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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